広告文やバナークリエイティブを考えるときのフレームワーク

目次

    1. 広告文やクリエイティブはなぜ重要?
      1. 広告文やクリエイティブはターゲティングの設定よりも重要
      2. まずユーザーには「ベネフィットを伝えよう」
    2. 明日から使える簡単フレームワーク5選
      1. 01:リアルイメージ型
      2. 02:ターゲット絞り込み型
      3. 03:指摘型
      4. 04:比較型
      5. 05:変化型
    3. とにかく競合のクリエイティブをたくさん見よう
    4. まとめ

 

広告文やクリエイティブはなぜ重要?

広告文やクリエイティブはターゲティングの設定よりも重要

クリエイティブは、文章や画像、デザインさらには動画で「何を伝えるか」を決めることです。Web広告においては、豊富なターゲティングの機能を工夫することに注力しがちですが、最初にユーザーが接触するのは、クリエイティブです。

検索連動では、機械学習に評価される広告文を作り、大きな成果を狙うことがポイントです。一方ディスプレイ広告ではサイトなどを閲覧しているユーザーが配信対象となるため、ただサイトを見ているだけの人に広告への興味を持ってもらう必要があります。なので検索連動よりも多くの工夫が必要です。

まずユーザーには「ベネフィットを伝えよう」

その商品やサービスの顧客になりえるユーザーの姿がぼんやりとしていませんか?まずはその姿を明確にすることが最初に取り組むべき施策です。

ターゲットのデモグラフィックデータだけでなく、日頃のユーザーの悩みや欲求といったインサイトを想像することが大切です。そのターゲットに合ったベネフィットを決めましょう。

ターゲットに合ったベネフィットを決める

ここで重要なのは、LPとの関連性もしっかりチェックすることです。というのも、せっかくLPへ誘導しても、クリエイティブとLPの間にギャップがあると、ユーザーに違和感を生じさせて離脱を招く可能性があるからです。

ターゲットごとのベネフィットが決まったら、あとはそれをキャッチコピーにするだけです。フレームワークに沿って考えれば、意外と簡単に作れますよ。

ではこれから、ディスプレイ広告作成のフレームワークを伝授します。

明日から使える簡単フレームワーク5選

01:リアルイメージ型

商品を手に入れた後のイメージをリアルに表現し、「いま行動しよう」と思わせます。5W1Hを用いて、具体的な数字を入れるのがポイントです。

例えば、1ヶ月3,000円のお味噌汁を販売している場合は「1日100円」なら安く見えたりしませんか?このリアルイメージ型は、Web広告に限らず、テレビCMや雑誌広告、交通広告にも使われているので、注目して下さい。

リアルイメージ型

02:ターゲット絞り込み型

年齢や性別を表現に盛り込み、対象を限定することで、「自分ごと化」させる型です。ターゲットの中には、ニーズがまだ顕在化していない人もいます。こうした潜在層のユーザーは、まだ商品を知らないか、商品から得られるベネフィットを理解していません。

潜在層がアクションをするには、広告を通じて「自分ごと化」してもらう必要があります。ただデモグラだけでは、広すぎて絞り込むことができていないので、デモグラ×悩みのかけ合わせで絞り込みましょう。

例えば、補正下着ブランドの場合はであれば「脇のぷに肉が気になるのあなた」など悩みに寄り添い自分ごと化させてしまいましょう。

ターゲット絞り込み型

03:指摘型

指摘型のコピーではユーザーが持っているコンプレックスや課題を「ハッとさせる」フレーズで言い当てます。ただし、不快な印象を持たれる可能性がある点にも注意が必要ですが、嫌な奴になりきって指摘するのがポイントです。

例えば、筋力サプリであれば、「ただ筋トレするだけじゃ、筋肉はつかないよ?」とちょっと上から目線で指摘してあげましょう。

指摘型

04:比較型

自社商品を他の何かと比較し、それを説明するのが比較型のキャッチコピーです。同一カテゴリの類似商品と比較するのが基本的な考え方ですが、必ずしも競合である必要はなく、得られる効果が類似する別のカテゴリの何かと比較したほうが効果的な場合もあります。ターゲットにとって馴染みのあるものを選びましょう。

05:変化型

他の何かと比較するのではなく、自社商品を使う前と後を比較してベネフィットをイメージさせる型です。「将来どうなっているか?」を言葉にすることが重要です。この型で有名なクリエイティブは、ライザップの「たった2ヶ月で、このカラダ。」四ツ谷学院の「なんで、私が東大に」などが挙げられます。


とにかく競合のクリエイティブをたくさん見よう

このようにフレームワークをお伝えしましたが、とにかくいろんなクリエイティブに触れることが、成功への近道です。けれど競合の広告をいちいち検索するのは手間のかかる作業です。それに、集めたいディスプレイ広告をピンポイントで見つけるのは至難の業です。

ここでそんな手間を省く、競合の広告を検索できるkeyword mapというツールをご紹介します。KWや競合のURLを入れるだけで、簡単に競合調査をすることができます。

例えば、競合のURLを入れると、下記の図のように、出稿している広告が見れます。※例として、「amazon.co.jp」と入力しています。

クリエイティブ調査

また、キーワードを入れると、そのキーワードで出稿している広告も見ることができます。※例として「下着 通販」と入力しています。

クリエイティブ一覧

このようなツールを用いて、日頃から競合のクリエイティブを研究し、強いクリエイティブを作ることに注力していきましょう。