SNSで効果的な集客とは?SNSタイプの使い分け
今や、生活の一部になっているといっても過言ではないSNS。
当然、ビジネスの世界でも必要不可欠なものとなってきています。
お金をかけずに集客ができるというのは大きなメリットですが、簡単に始められる分、効果が出ずに諦めてしまう企業も少なくありません。
「SNSでの集客」を円滑に進められるように、代表的なSNS(Facebook、Twitter、instagram、LINE)で集客をするメリット、使い分け方などを解説いたします。
目次
- 1.SNSで集客をするメリット
- 2. SNSで集客をするデメリット
- 3. Facebook:実名で信頼度が重要なビジネス業界がおすすめ
- 4. Twitter:ポップでライトな投稿で広く情報拡散
- 5.Instagram:アパレルや店舗ビジネスなど魅力的な写真がポイント
- 6.LINE:国内のLINE利用者は8,100万人
1-1. 細かなターゲットにアプローチができる
集客を行うにあたって重要なのはどのターゲットにアプローチするかであり、ここを失敗してしまうと狙った効果は得られないでしょう。
本来ターゲットの明確化はできてもアプローチする場が見つけにくいものですが、SNSですとどのようなジャンルの方も利用しているので簡単に見つけることができます。
また狙ったターゲット以外のターゲットも興味を持つきっかけともなりますので大変効果的です。
広告機能を活用すれば、エリアや年齢、特徴を指定して配信を行ったり、リターゲティング広告も利用ができます。
いくら新規の顧客を獲得できてもリピーターとなる既存顧客がいなければ売上アップにはつながらず、売上は横ばいになってしまいます。
しかし既存顧客がいれば定期的に購入などをしてくれますので、横ばい状態を回避することができます。
また「いいね・リツイート」などで関連ユーザーに徐々に拡散していくことで、アカウントのユーザー増加と比例して中長期的ファン・見込み客の育成につながいます。
集客を行う上で無視できないのがコストの問題であり、うまく集客ができてもあまりのコストがかかってしまっては費用対効果が高いとはいえません。
しかし、SNSはかなり低コストで使用することができ、極端な話でいえば0円で運用できますので非常のコストメリットが出やすいです。
とくにSNSの特徴としてはシェアやリツートなど、情報が拡散することで大きな宣伝効果となります。
2. SNSで集客をするデメリット
ニュース番組でも普通に使われるようになったSNSの「炎上」
SNSは、拡散力が高く、集客にはそれがメリットにもなりますが、不適切な投稿への批判なども、瞬く間に拡散してしまいます。
企業のSNSが炎上してしまうと、例え中の人(担当者)の独断で投稿されたものだとしても、企業全体のイメージが悪くなってしまいます。
無料で手軽に始めることができるSNSでの集客ですが、その反面手間と時間がかかることがあります。
検索エンジン等に引っかかるようになるにはコツコツと良質な投稿を続ける必要がありますし、集客した後、顧客に対してのフォローや交流などにもある程度の時間が必要となります。
少なくとも数か月~半年ほどは様子を見る必要があります。
導入は簡単だけれど、運用にはしっかりとした時間と手間が必要なのです。
3. Facebook:実名で信頼度が重要なビジネス業界がおすすめ
Facebookは20代以上の利用が多く、特に高年齢層での利用率も高いのが特徴です。10代の利用が少ないという調査結果も出ています。
そして、実名で登録を行うことが基本とされているので、Facebookでつながっている人たちは、実社会でもつながっている場合がほとんどです。それに伴い投稿も、生活に根づいた近況報告が多く見られます。
3-2. 企業HPとしての機能も完備
Facebookには、宣伝に使える「Facebookページ」というアカウントを作成することができます。
このFacebookページには、企業のホームページのように、企業情報を掲載することができます。
企業理念、連絡先の電話番号、業態・業種情報、所在地…などをトップページに表示させておけるので、自社のホームページとしてFacebookページを利用している企業も多いです。
3-3. WEB検索上位に表示されやすい
Facebookの大きな利点の一つとして、検索された時に他のSNSよりも上位表示されやすいというメリットがあります。
SEOに強いというのはかなり魅力だと言えます。
3-4. Facebook集客をオススメしたい業種
実名で登録することが多いfacebookですので、宣伝や告知等に対する「いいね」やコメントに、実名が表示されます。
そしてその、「いいね」やコメントは、友達になっている人のフィードに投稿されます。実際に見知っている知人を介して「いいね!」が伝わるため信頼度が高くなります。
信頼度の高さが重要になってくる業種で使うと効果を発揮します。
- 自分の健康にかかわる医療関係やエステ
- 将来にかかわる結婚相談所
- 子供を通わせる学習塾
- 入会金などがかかるゴルフ場
…などにオススメできます。
4. 幅広い層が見るTwitter
4-1. メイン利用層は10~40代
10代から40代まで幅広い年齢層に利用されているTwitter、匿名で利用する人も多く、趣味等に合わせて1人でいくつものアカウントを利用している場合もあります。
140文字という文字制限もあり、短い文章を匿名で発信できるという事で、最も気軽に始めやすいSNS,それがTwitterです。
4-2. 拡散力がSNS随一
現在、Twitterの国内でのアクティブユーザー数は4500万人を超えています。
ツイッターにある「リツイート」は、自分の所に表示された投稿をフォロワーのタイムラインに乗せる…といった機能です。リツイートされた投稿を見た人がさらにリツイートして…と重ねていくと、アカウントにロックをしていない限り、全く知らない人の元へそのツイートが拡散していきます。
この、リアルタイムでみるみる拡散していく力はTwitterの最大のメリットです。
しかし、このメリットは同時にデメリットになることもあります。
不適切な投稿も一気に拡散され「炎上」してしまうことも多いので、十分気を付けて運用しましょう。
4-3. 少しの「面白さ」が必要
Facebookやinstagramは、俗にいう「キラキラ」した生活を披露するという投稿が多くみられる傾向にあります。
それに比べるとTwitterは、自虐や実況といった、ユーモアがありすこし泥臭さを感じる投稿が好まれ、リツイートされやすいようです。
なので、Twitter集客を行う場合は、フレンドリーさやポップさを前面に押し出し、ちょっとしたネタ感を加えることが集客につながるでしょう。
4-4. twitter集客にオススメの業種
まずひとつは、あまり年代や客層を制限しないものには非常に強い力を発揮します。最近ですと、コンビニエンスストアのローソンやセブンイレブンが、アンケートやリツイートによるプレゼント企画などで大成功を収めています。
もうひとつは、匿名投稿が多いこともあって、それとは逆の、少しマニアックな面があるものの宣伝に効果を発揮するようです。
例えば
- ゲームやアニメ関連
- バンドなどの音楽活動
- 単館上映映画
- 占い
…など、宣伝ツールとして使用されるのを多く目にします。
これを言ってしまうと元も子もないような気はしますが、Twitterは、それのみを使った集客というよりも、拡散力や手軽さを活かし、自社のホームページに誘導する…といった使い方が有効です。
5.見た目で勝負のinstagram
今では「インスタ映え」という言葉を聞かない日はないくらい、どのメディアでもインスタを意識したプロモートを行っています。
では、どういった層が利用し、どのような効果が見込めるのでしょうか。
5-1. 若年層の検索エンジン代わり
10~20代という若い世代から絶大な支持を誇っているのが「インスタ」ことinstagramです。
今や、旅行に行く時や買い物に行く時、食事に行く時などは、Googleで検索をせず、インスタで検索をしてから出かけることも多いんだとか。
ただ、ここの所のブームで、30~40代にも利用者は拡大しています。
デコ弁を披露する奥様や、海外旅行を楽しむバブル世代、Facebookのやり取りに疲れた方々が、ライトに画像投稿を楽しみたい、と移行している様も多く見られます。
そして、真逆に思えるバイクや車、鉄道などを趣味に持つ人などが、自分の自慢の愛車や写真を披露したい、とアカウントを持っているんだとか。
利用者はこれからもどんどん増えそうですね。
5-2. イメージ・世界観が引きになる
Webの宣伝ではその商品に関する情報をメインに発信するものですが、instagramはその「見た目」が最も大事で最も引きになります。
何百文字もの商品に対する説明が書いてある文章よりも、「わあ~☆」っとなってしまう写真1枚の持つ威力がハンパないのです。
すぐ壊れようと、味がまずかろうと、写真を撮ってインスタにアップできる絵ヂカラが強いものであれば、それが全て。なので、世界観を表現できる、ブランド力を打ち出せる、そんな画像を投稿できる力が必要になります。
5-3. 「今」を伝えるのに有効
24時間で投稿が消えてしまう「インスタストーリーズ」や、ワンタッチで生配信ができる「インスタライブ」など、インスタグラムは「今」の投稿を大切にしています。
人の投稿を保存したり、複製したり、シェアしたり…instagramの公式アプリでは、そういった事が一切できない仕様になっています。この、「今」しか投稿が見られないというリアルさも、若い層から人気の一つなのかもしれません。
5-4. インスタ集客をオススメしたい業種
いわゆる「インスタ映え」の画像一発で勝負できる業種にはオススメです。
例えば
- 飲食業
- 旅行代理店
- 住宅リフォーム
- ネイルサロン
- ヘアサロン
…など、一目で見てパッと目を引く写真の題材がある業種には効果的な集客ツールになります。
6.LINE:国内のLINE利用者は8,100万人
6-1. 国内最大のSNS特徴
今では日本国内のLINE利用者は8,100万人、日本の人口の約6割がLINEを利用しています(参考:LINE紹介資料 媒体資料 2019年10月-12月期)。マーケティング活動にLINEを活用する企業も増え、成功事例も多数存在します。そんななか、「いつかはLINEを活用したい」と考えている企業は多いのではないでしょうか。
6-2. LINEによるメッセージングの効果とLINEメッセージが購入のきっかけになる割合
出典:株式会社ジャストシステム「SNSプロモーションに対する 消費者動向調査」
企業からのプロモーション情報などをスマートフォンで収集する際に最もよく利用されているアプリはLINEという結果に、その利用率も57.7%と半数を上回っています。
出典:株式会社ジャストシステム「SNSプロモーションに対する 消費者動向調査」
情報収集をLINEで行うなかで、公式アカウントと友だちになった理由は、「得する情報を手に入れたいから」が最も多く57.7%で、「スタンプが欲しいから」の52.2%を上回りました。
「最新の情報を知りたいから」も49.0%と多く、利用者は企業の情報収集目的でLINEを活用していることがわかります。
では、実際LINEを通じて発信された情報は利用者にどのような影響を与えているのでしょうか。
出典:株式会社ジャストシステム「ECプロモーション別の消費行動調査」
上記のグラフでは、メールマガジンとLINEメッセージが購入のきっかけになる割合を表しています。
LINEメッセージが「購入のきっかけになることが多い」と答えたユーザーは42.6%でメールマガジン12.4%の3.4倍となっています。「どちらかというと購入のきっかけになることが多い」は36.9%で、「どちらかというと」を含めると、79.5%がという結果になっています。
以上のことから、LINEは企業の情報発信として最適なチャネルであるだけでなく、利用者の購買行動を促す効果も持ち合わせていることがわかります。企業と顧客のコミュニケーションチャネルとして非常に有用といえるでしょう。
6-3. 法人向けのアカウントは3種類 おすすめは認証済みアカウント
「LINE公式アカウント」とは、企業や店舗のLINEアカウントを開設できるサービスです。現在国内で300万以上のアカウントが開設されており、生活に身近なところでは飲食店などでも活用が進んでいます。現在アカウントの種類は3種類となっています。
出典:LINE株式会社「LINE公式アカウント 2018年12月-2019年3月媒体資料」
まずは「認証済みアカウント」の作成から初めてみましょう。よりアカウント開設方法について詳しく知りたい方はこちらも参考にしてください。
【公式】LINE公式アカウントの作り方|作成方法をステップ解説!(出典:LINE株式会社コラム記事)
6-4. 無料で利用できるLINE公式アカウントも
「LINE公式アカウント」では先ほど挙げたアカウントの種類に関係なく、3つの料金プランから選択することができます。
出典:LINE株式会社コラム記事【公式】LINE公式アカウントの作り方|作成方法をステップ解説!
1つ目の「スタンダードプラン」では月額15,000円で45,000通のメッセージ配信が可能になっています。「ライトプラン」では月額5,000円で15,000通のメッセージ配信が可能です。「フリープラン」では無料で始めることができ、1,000通のメッセージ配信が可能です。
6-5. LINEマーケティング 実在事例のご紹介
LINE@のメッセージを送るたびに、最大50万円の売上が上がる!
女性向けアパレルブランド『LIP SERVICE』の事例
方法は至ってシンプルで、LINE@で友だち登録している6万人以上の会員にメッセージを送るというだけ。セールを告知すると、ひとつのアイテムで平均20万円~50万円もの売上に達するとのこと。
『LIP SERVICE』では、公式サイトのほか、FacebookやTwitter、メルマガ、ブログなどを活用していますが、その中でもLINE@は費用対効果の高い施策になっているようです。
お得なメッセージ配信で、新規顧客の再来率は2倍に!
美容室『Lani hair』の事例
人気サロン「Lani hair」では、LINEでお得なメッセージを配信したことで、新規顧客の再来率が2倍へと飛躍を遂げました。
その内容とは、空席の目立つ「平日13時」に「本日限定トリートメントサービス/パーマ・カラーのお客さま、話題のオイルのトリートメントを無料で施術」というメッセージを送るというもの。すると、4時間のあいだに5名ものお客様が来店されたそうです。
また、新規顧客の3ヶ月以内の再来数が8人から16人という2倍にまで伸びました。
LINE@登録時にクーポンをつけることで、客単価アップ!
下着を中心とするファッションブランド『ピーチ・ジョン』の事例
女性向けの下着を中心するファッションブランド『ピーチ・ジョン』は、LINE@の「友だち」登録時に割引クーポンをつけることで、客単価のアップという成果を上げています。
「LINE@の登録で、5000円以上お買い上げの方は500円OFF」と案内をすることによって、もう1点をお買い上げしてくれるそうです。
こうしたことにより、顧客一人当たりの単価は上がっているそうです。さらには割引クーポンのみならず、チラシを直接お客様に渡すことでLINE@の登録数が急激に伸びたようです。